【私たちの仕事】砥石のクオリティーを左右する原料の調合。極小の製品を作るのに欠かせない手仕事の技を磨いています。
エフエスケーで働く先輩にインタビュー。この記事では、転職入社1年目、超砥粒の製品の調合を担当している田島さんをご紹介します。調合の仕方やコツについて聞くと、エフエスケーの技術の奥深さがうかがえました。
―田島さんの入社動機は?
会社見学時の職場の雰囲気に惹かれました。工場ではみなさんが丁寧かつ真剣に各々の作業に取り組む姿が見られて。エフエスケーの製品や技術に対する誇りを感じました。案内していただいていると、一人ひとりから挨拶もしてもらえたので、ここなら気持ちよく働けそうだと思えたんです。
さらに、主力製品である砥石のシェアでは、業界トップクラスの実績を残し続けています。どんなものでも、一番が取れるのは確かな実績があってこそ。安心して入社を決められました。
―今の仕事内容を教えてください。
私は、ダイヤモンドやCBNなど硬度の高い素材を使った超砥粒の砥石の、原料の調合を担当しています。先輩社員の仕事を見ながら工程の流れを覚え、ひとつずつ手順を身につけました。現在は、各製品の指示書に従い、決められた分量、回数で原料を混ぜ合わせています。調合する素材の種類や数に応じて混ぜ方が変わるため、間違いのないよう丁寧に進めなくてはいけません。機械を用いるものと手作業で行うものがあり、特に手での調合では、粒度の細かい製品ほど不良品も出やすい傾向があります。均等になるように、しっかりと力も神経も使う。出来栄えが製品のクオリティーに直結する大切な役割です。当社は、とても小さい砥石を得意としているので、原料が少なく、機械ではなく手で調合する製品が多くあります。
―原料を混ぜ合わせるのにも奥深いノウハウがあり、それが砥石の品質を決めるのですね。では、お仕事のやりがいを感じるのはどんな時ですか?
技術を身につけている段階であり、難易度が高い仕事ができた時に、やりがいや達成感を得られます。砥石の原料はとても高価です。調合に失敗してロスを出してしまうと、業績にもマイナスを生んでしまいます。高品質の製品が安定して作られることが、自分の成長と組織への貢献の証です。
―今の目標を教えてください。
今後、工場で整形や焼成の工程も経験した上で、製品の設計も行うといわれています。まずは一通りの業務をきちんと身につけたいです。そして、将来的にはリーダーとしてグループを取りまとめる立場を目指して、努力を重ねます。
―最後に、職場の魅力だと思うのはどんなところでしょう?
夏場に体調を崩した日に、私の様子に気づいた先輩が声をかけてくれたことがありました。仲間への気配りをし合える社風です。普段から、同じ調合担当の人だけでなく、他の工程の人にも見守られていると感じます。一緒に働く人の良さは、自信を持っておすすめできる当社の魅力です。