【私たちの仕事】金属板の状態に合わせた最適なプレス加工で、一枚の板から多種多彩な製品を生み出す。
イハラ鋼業で働く先輩へのインタビュー。この記事では、入社14年目、板バネプレス工程のサブリーダーを務める廣村友洋さんにお話を聞きました。イハラ鋼業で経験を重ねた廣村さんが語る仕事と職場の魅力、この仕事に向いている人の人物像などをチェックしてください。
―廣村さんが担当している「板バネプレス」とはどんなお仕事ですか?
大小の金型を使って、金属の板を加工しています。穴をあけたり、曲げたり、絞って円筒や角筒に形を変えたり。電気、水道、ガス関連の製品が多く、近年は家具の部品も製造しています。
―廣村さんは、入社してからずっと板バネプレスを担当しているのでしょうか?
主に携わってきたのは板バネプレスです。ただ、数年間、板金加工やレーザー加工など、他の作業も経験してきました。社内でいろいろな加工ができるので、長くいると技術の幅も広がります。
―現在はサブリーダーを務めているそうですが、どんな役割を担うのでしょう?
納期通りに作業を終えられるように、進捗の管理と調整をし、現場を取り回します。後輩が困っていたら、相談に乗りアドバイスするのも大切な役目のひとつです。
―仕事のやりがいや面白さを感じるのはどんな時ですか?
一枚の金属板から多種多様な製品が出来上がっていくのが面白いですね。金型をセットしてプレスを繰り返すシンプルな仕事に見えるかもしれませんが、頭や腕が試される場面は多々あります。例えば、同じ材質の板を、同じ金型と設定でプレスしたとしても、常に一定の製品ができるとは限りません。仕入れた材料の厚みが0.1mm薄いだけでも、曲げたい角度に仕上がらない場合もあるんですよ。求める数値との差を埋めるために、セッティングをどう調整すべきか。場数を踏んだ分だけ、見極める力も磨かれていきます。思い通りの加工ができると気持ちいいですね。
―どんな人が向いていると思いますか?
同じ製品を延々とつくるのではなく、小ロット多品種生産でさまざまなものを担当することになります。難しい加工であっても、柔軟に考え、粘り強くやり切れる人だといいですね。
それから、分からないことは積極的に聞いてほしい。なにに疑問を持っているのか、私たちの説明は理解できているのか。はっきりと示してくれるとサポートもしやすいです。
―最後に、職場の魅力を教えてください。
社長や会長も含めて、社員同士が気をつかうことなく、話しやすい職場です。技術を身につけていく過程で、上司や先輩に見守られてきました。安心して働いてもらえると思いますよ。