【私たちの仕事】パッケージや箱を一から生み出すデザイン・企画の役割と面白さ。
キング印刷紙工で働く先輩へのインタビュー。この記事では、パッケージのデザインを担当する久米弘美(写真中央左)さんと、箱の設計を担当する企画の可知拓郎(写真中央右)さんにお話を聞きました。現在、デザイン・企画は、それぞれ2名ずつで担当しています。入社した後に、どんな仕事を行うのか、久米さん、可知さんのお話からイメージを膨らませてください。
【デザイン】日本全国に自分のデザインしたパッケージを届けられます。
デザインの仕事は、営業からデザイン指示書を受け取ってスタートします。お客様のイメージを読み取り、必要があればメールや電話で確認もしながら、デザインを作成します。企画が設計した箱にデザインをのせてお客様に提出します。どの案でいくか決まった後は、製版工程を経て、印刷へと進むという流れです。
観光土産の案件が多く、全国各地の商品パッケージのデザインをしています。
お土産以外にもレトルトカレー、サプリメント、キャラクター商品なども多く、常に新しいものをデザインするので、仕事に飽きることなく、一つひとつにやりがいを感じられます。
いろいろな場所で、自分のデザインした商品を目にできるのも喜びにつながると思います。
またデザインだけでなく表示の作成等細かい作業もありますが、新しく仲間になる人には、ひとつずつ丁寧に伝えたいいきたいです。
【企画】積み上げた経験の先に味わう、立体物を自由自在に生み出す楽しさ。
私はもともとデザインの業務を担当していて、途中から企画として箱の設計を担当するようになりました。デザインと同じく営業担当から依頼書が届き、お客様の商品やイメージに合わせてCADで箱を設計、サンプルをつくります。生産ロットや予算感を踏まえ、製造工程を考慮しながら形状や素材を決定。例えば、数万個必要な箱を、組み立てるのが難しい形にしてはコストが合わなくなってしまいます。紙はどんな形にもできるので、その分、きちんと前提となる条件をおさえなくてはいけません。お菓子や化粧品のパッケージの他、ペーパークラフトや陳列用の什器の案件もあります。いろいろなものに挑戦できるのは、この仕事の魅力です。
箱の設計を始めたばかりの頃は、展開図がすぐに描けずにずいぶん苦労しました。これからこの仕事を覚える方も、きっと四苦八苦するでしょう。けれど、たくさんのパターンを経験し、スムーズに設計ができるようになるにつれて面白さが増していきます。頭の中に思い浮かべたものが、立体物になって出来上がると達成感も大きい。まずは簡単なものからどんどんチャレンジしてほしいですね。