【私たちの仕事】電力インフラである鉄塔の設計を通して、幅広い知識と技術を身につけられます。
愛知金属工業で働く先輩社員へのインタビュー。この記事では、2022年入社のTさんをご紹介します。鉄塔を設計する仕事は、学生時代の専門とは異なる領域だったというTさん。入社1年目からどんな経験を積んできたのかうかがいました。
―Tさんの入社動機を教えてください。
愛知金属工業には、大学での合同企業説明会で出会いました。魅力を感じたのは、生活に欠かせない電力インフラに関わる仕事という点です。鉄塔は身近にもたくさんあるものなので、イメージも持てました。私の大学での専門は電子だったので、構造物の設計を学んだことはありません。それでも、入社後に一から学べるとお話を聞き、チャレンジしてみようと思いました。
―未経験からでも挑戦できるお仕事なんですね。では、入社1年目からどんな仕事をしてきましたか?
最初の1ヶ月は、研修として社内の各部署を回りました。鉄塔がどのように出来上がっていくのかなど、当社の事業の全体像を理解するのにとても貴重な時間だったと思います。
その後、設計技術部に配属されました。鉄塔の設計を担当しています。ただ、最初は鉄塔の知識も設計の技術もないので、いきなり案件を担当するのではなく、12月頃まで部署内で業務の基礎知識を教わりました。具体的には、鉄塔の設計におけるルール、設計用のプログラムの使い方など。ひとつずつ丁寧に身につけていけたので、スムーズに実践に入れました。そもそも学生時代から鉄塔の知識を持っている人は少ないですし、誰でも安心して挑戦できる職場です。
その後、自分で基本となる件名の担当を持つようになり、最初は先輩のサポートを受けながら鉄塔の設計を行ってきました。まったく新しい鉄塔をつくる仕事を想像する人もいるかもしれませんが、私が主に任せられてきたのは鉄塔を修繕する案件です。錆びるなどして部分的に劣化した鉄塔は、部材の交換が必要になります。その取り替える部材の強度や作業の工程なども検討しつつ図面を作成します。
―やりがいを感じるのはどんな時でしょう?
鉄塔は巨大な構造物であり、安全性を保つためにも設計のルールは非常に細かく定められています。1年目には分からないことばかりで、上司や先輩たちにたびたび助けてもらいました。仕事を通してかなり多くの知識を覚えなくてはいけません。
こうして新しく学ぶことがたくさんあるのは大変ですが、自分自身の成長を実感するパロメーターにもなります。日々、知識が増えていって、できることが広がりました。知らないことに触れるのは面白く、やりがいにもつながっています。
―仕事をする上で心がけていることはありますか?
私がお客様と直接やり取りして、設計の意図などを説明することもあります。きちんと納得していただくために、分かりやすい説明ができなくてはいけません。設計だけでなくコミュニケーション能力も磨きたいと思っています。
さらに社内についても、鉄塔の製造をスムーズに進めるには、図面の見やすさが重要です。
ほぼ線だけで作成する図面であっても、理解しやすいものになるように試行錯誤しています。
―今の目標を教えてください。
2年目の秋頃と3年目の夏頃に、三次元CADの講習を受けました。これまでは二次元の設計をしてきましたが、三次元CADを使いこなせるようになり、立体解析にも挑戦してみたいです。
私は常に、自分の力に満足せず、学び続ける姿勢を持ちたいと考えています。設計技術部にはさまざまな業務があるので、知識と技術を広げるほどに腕を振るえる場面が増えるでしょう。実務経験を積むと取得できる資格もあるので、できる限り力を伸ばしていきたいです。
―最後に、職場環境の魅力はどんなところですか?
社員同士の距離感が良い職場だと思っています。設計は基本的には個人で進める業務なので、日々のスケジュールを立てるのも社員それぞれです。自分のペースで作業を進められる働き方が、私には合っていると思います。加えて、上司や先輩の指導やフォローはとても手厚い。周りとのつながりを感じながら、気持ちよく働ける職場です。